心も満腹になり隊

第99作目の朝ドラ『まんぷく』についての感想ブログです。最高の夫婦を見られて満腹!!楽しかったです♡

『まんぷく』ドラマと小説(下巻)の違いについて

皆様お久しぶりです。
最終週の感想を書いた後、少しずつ寂しさが増して今や立派に『まんぷくロス』な私です。
ですが『まんぷく』関連タグが未だに賑わっていますし、総集編の放送も決定したので、今はそれが楽しみです!
そして、小説下巻も読み終わったので、ドラマとの違いもまとめてみました。
細かく言うと削ったと思われるセリフが小説ではあったり、場所が違っていたりするものが、私が挙げるシーン以外にもたくさんありますが、小説とドラマの違いから、私が個人的に思ったこと、推測したことをまとめました。
ドラマのセリフや小説内の文章は曖昧なものがあります。
意味や雰囲気がかけ離れていた場合は、教えていただけると助かります。

もし、まだドラマや小説を見ていないという方で、ネタバレされるのが嫌という方は、ここで引き返してください。













(↓↓↓)















第17週 世良さんが正月に持ってきたお酒
正月に世良さんが立花家を訪れた時、小説には『樽酒をぶら下げてきた』とありますが、ドラマで持ってきたのは『ドウカウヰスキー』。
現場スタッフの遊び心でしょう。
他にも町中の看板とか、『浦島ミルク』とか、知ってる人は知っている過去朝ドラにまつわるものや中の人ネタなど、さりげなく小道具として使ってくれているのが良いですねぇ。
今後戦後や高度経済成長期をドラマで描いた際、どこかにあの『ダネイホン看板』が出てきたり、『まんぷくラーメン』か『まんぷくヌードル』が出てきてくれると嬉しいです。

第17週 いじめられた子供達への福ちゃんの言葉
子供達が「いじめられた」と泣いて訴えた時、ドラマでは「嫌やない!」と子供達を叱った後、世間に訴えるように「ラーメン屋になって何が悪いのよ!」でした。
小説では『黙りなさいっ、と強く叱りつけた』とあり、「ラーメン屋になって〜」という言葉も含めて子供達を諭す言葉が続いていました。
確か福ちゃん通信やプレミアムトークで安藤さんがこのシーンを振り返っていましたが、「ラーメン屋になって〜」の部分は子供達に対してではなく、世間に対して叫ぶように変えたとのことです。
確かに、小説を読んだだけでは、あのシーンはよりきつい印象を受けたので、安藤さんの表情やセリフの言い方から、ドラマの方が良いと私は思いました。

第18週 香田家で行われたスープの試食会
真一さんと好美さんが、鈴さんや香田家の人達に再婚の許しをもらった後、スープの試食会が行われましたが、小説によると、福ちゃんが好美さんと会った後に『好美さんを鈴たちに引き合わせるのと同じ日、新しいスープの試食会を開いたらどうだろう』と福ちゃんが考えたようです。
ドラマではそんな描写はなかったので、萬平さんがすぐにでも試食してもらいたくて持ってきたのかと思いました(笑)

第19週 小ラーメン
源ちゃんが学校の友達から「ラーメン」と呼ばれからかわれたと話した時、幸ちゃんも「私は小ラーメン」と言っていましたが、小説では『小』は『しょう』ではなく『こ』と読み仮名がふってありました。
私の推測ですが、『こラーメン』と言うと『子ラーメン』と思われやすいから変更したのかな、と思っています(笑)

第20週 真一さんからお金を借りる時の福ちゃん
ついにお金が尽きそうになり、真一さんから「僕が出せる額ならいくらでも貸すよ」と提案された時、小説では福ちゃんは「すいません。ありがとうございます」と受け入れてから条件を提示されていましたが、ドラマでは躊躇していたところ条件付きで貸すと提案してもらってようやく受け入れるという流れでした。
結果的に真一さんからお金を借りるのは変わらないわけですが、小説の印象では、真一さんからお金を借りるつもりで金銭に困っていることを話したと受け取れてしまうので、ドラマの流れが良かったと私は思います。

第20週 生地から作り直すと宣言する萬平さんに同意する福ちゃん
真一さんも一緒に試食した結果から、ついに完成かと思われたところ、「もう一度生地から作り直す」と宣言した萬平さん。
「油で揚げて戻したときに、一番おいしい麺になるよう、逆算して考えるんです」という言葉に同意する福ちゃん、というシーンでしたが、小説では「油で揚げて〜」の前に『福子はうなずいて言った』とあるので、この言葉は福ちゃんが言ったことになっています。
その前に福ちゃんは「これで本当の本当に完成ですね!」と喜んでいるので、戸惑う真一さんに生地から作り直す理由を説明するのは、ドラマのとおり萬平さんの言葉の方が自然のように思いました。

第20週 『まんぷくラーメン』試食会に来られなかった真一さん
ついに完成した『まんぷくラーメン』の試食会。
真一さんが来ていないのは仕事だからだろうと視聴者の皆さんが推測していましたが、小説で『仕事で来られなかった』と明記されていました。
神部くん達はいるのに、と言っている人もいましたが(笑)、平日なのか土曜日なのか(信用組合は土曜も仕事あるんですかね?)分かりませんが、要職の真一さんが仕事を休んだり抜け出したりというのはなかなか難しいということでしょうね。

第21週 『まんぷくラーメン』の待ち時間
まんぷくラーメン』にお湯を注いで待つ時間が、小説では二分となっていました。
ドラマでは三分ですし、実在のチキラーも三分ですが、これは変更したのか単にミスなのか…
試作段階で二分待つ時があったので、それと混同している可能性もあります。

第21週 CM撮影をやりたがる鈴さん
ダネイホン看板同様、CMに出ることを嫌がる福ちゃんを皆で説得する間、鈴さんが「私がやりたい」と言っても聞いてもらえないというシーン…
今回も、小説では鈴さんが喋っている様子はなく、ただただ皆で福ちゃんを説得する流れのように書かれていました。
誰かが「ちょっと黙ってて」とか言うならまだしも、無視されている状態なのがちょっと…
それなら、鈴さんは黙っているか皆と一緒に説得するかした方が純粋に笑えたかも、という私の好みの問題です…

第21週 『まんぷくラーメン』のバッタもん
世良さんが見つけてきたバッタもんの数々。
小説では『どれもこれも『まんぷくラーメン』と刷られた即席麺』と書かれていましたが、ドラマでは『せんぷくラーメン』や『かんぷくラーメン』といった別名が刷られたものが出てきました。
ダネイホンのバッタもん同様にどれもが『まんぷくラーメン』と同名だと、すぐには分かりにくいものですが、この後に真一さんが各会社に通達して販売を止めさせるか商品名を変えさせるかしていたので、最初の大量のバッタもんの商品名は『まんぷくラーメン』にした方が、通達の効果が分かりやすかったかもしれません。

第23週 まんぷく食品の状況
まんぷくラーメン』が出来て9年後のまんぷく食品の会社状況は、ドラマではハッキリ描かれていませんでしたが、小説では『数年前には東京、大阪両証券取引所の第二部に株式上場を果たしていた』と書いてありました。
あまり詳しくないので、上手いこと成長したのかなぁ、ということと、まんぷく食品って株式会社なのかぁ、という感想しか出てこなくて申し訳ありません。

第23週 アメリカへの視察旅行
ドラマでは、アメリカに福ちゃん、萬平さん、世良さんが行って『まんぷくラーメン』の試食をしてもらっていましたが、小説では世良さんではなく『幹部社員』とのこと。
当初誰を想定していたのかは分かりませんが(営業部だし岡さんかなぁ)、世良さんは『まんぷくラーメン』を売っている立場ですし、何回も渡米経験があるので世良さんになったんですかねぇ。
アメリカ人相手でも面白くなりそうだから世良さんになったのかなぁ、とも思っています(笑)

第24週 フリーズドライ食品研究のリーダー
源くんが『まんぷくヌードル』の食材としてフリーズドライ製法を思いついたことで、様々な食材を試してみることにした開発チーム。
ドラマでは特に描かれていませんでしたが、小説では『リーダー役には、自然な流れで源が就くことになった』と書かれていました。
そういえば、萬平さんが源くんに、直径や高さをそれぞれ変えたカップを作るように言ったとき、「僕はフリーズドライやってんねんで!」と訴えていましたね。
あの時は、フリーズドライは乾燥に二十時間が必要ですし他の開発メンバーもいるので、カップは源くんが合間に作ったら良いのでは?と思っていましたが、リーダーということであれば、他の食材を考えたり、開発チームで話し合ったりしないといけないということだったんですかね。

第26週 再登場した赤津
鈴さんの生前葬で再登場した赤津。
ドラマでは、生前葬に参列する経緯は描かれていませんでしたが、小説によると『福子が鈴には内緒で呼んでいた』とのこと。
ドラマでも、赤津の声で鈴さんが気づき飛び起きていたようだったので、鈴さんに内緒だったのは分かりましたが、福ちゃんが呼んでいたんですね。

第23〜26週 サブタイトル
下巻の中では第23〜26週のサブタイトルが変更になっていました。
ドラマではそれぞれ『新商品!?』『見守るしかない』『できました!萬平さん!』『行きましょう!二人で』でしたが、小説では『まんぷくラーメンを越える商品!?』『何もかもが新しくなきゃ!』『お母さんは死にません!』『これで終わりじゃないんです!』となっていました。
セリフそのままではなかったり、福ちゃんではなく萬平さんのセリフだったりすることがありましたが、前半同様、ドラマのタイトルは重要なネタバレにはなっていない程度でその週のテーマを表している、はず?
サブタイトルに関連した出来事以外にも色々ありましたからね(笑)


おまけ
第19週で萬平さんの研究室に、真一さんと忠彦さんが訪れた時、真一さんが家族旅行の写真を見せながら言った小説でのセリフ。
「好美と子供たち。加奈子と高広だよ」
誰だよ(笑)
まさか好美さんの子供以外に養子を…?とかツッコミを入れるべきなのかと悩みましたが(笑)、明らかなミスでしょうね。
好美さんの子供たちの名前は花子ちゃんと和光くん。
小説内でも、福ちゃんと好美さんが会ったシーンでそう書かれていたので、ドラマ撮影時に変更したわけでもないはずです。
誰のどの段階のミスかは分かりませんが、『花子』と『加奈子』は音が似ているので分からないでもないですが、『和光』と『高広』は何がどうなったのか…不思議です(笑)


明らかなミスは別枠として(笑)、以上が、ドラマと小説下巻を見て、違いについて思ったことです。
下巻はドラマを見た後に読んだので、上巻を読んだ後でドラマを見た時とは受け止め方が違う気がしています。
上巻ではここ削ったのか?というのが大きかったですが、下巻ではドラマだけでは分からない点が小説で書かれていたな、と。
まぁ、それが必ずしも、福田先生の台本通りとは限らないと思いますが。
今回も、そんな大したこともない、どっちでも良いような内容も含めましたし、色々書いてはいるものの、ドラマでも小説でもこうするべきだったとか声高に主張したいわけではなく、ただ私個人が思ったことです。
気になる点はあるものの、総合的に見て『まんぷく』が好きなことに変わりはありません。
近々総まとめとして、改めて感想を書きたいと思います!