心も満腹になり隊

第99作目の朝ドラ『まんぷく』についての感想ブログです。最高の夫婦を見られて満腹!!楽しかったです♡

『まんぷく』第12週(前半) 感想

第12週の前半についての感想です。
ちょっと思うことがあり、話数的にもちょうどいいので前半後半で分けます。
今日放送された70話はまだ見ておりません。

ドラマ内で出てきたセリフは曖昧な部分があります。
本来のセリフから意味や雰囲気がかけ離れていた場合は、教えていただけると助かります。

もし、まだドラマを見ていないという方で、ネタバレされるのが嫌という方は、ここで引き返してください。













(↓↓↓)













【第12週】絶対何とかなるから!【第67話〜69話】

○金網越しの逢瀬

辛い話から始まるときはこれから登るだけ、というポジティブ思考で見ていますが、登り始めるまでがやはり辛いです。
重労働をしながら悔しさで憤っている萬平さん…
そうですよね…何でこうなったんだ、と思わずにはいられないです。
罰金も支払わなければならず、会社のことなので萬平さんに相談は必須、けれど面会は家族のみ、何よりも萬平さんが心配で上京した福ちゃん。
身重の福ちゃんを心配する東京組塩メン皆優しいです。
それにしても、骨にヒビ入ってたとか嘘までついて大阪へ逃げた世良さんは相変わらず視聴者の期待を裏切らないですね(笑)
褒めてはないですけど笑いを提供してくれたところ、さすがです。

萬平「申し訳ない福子。お前にこんな大変な苦労をかけて」
福子「苦労やなんて思てません。萬平さんが元気でいてくだされば、私はそれ以上望みません」
「せやけど、できれば、できれば、この子が生まれてきたとき、お父さんに抱っこしてもらいたいです」

萬平さんとの面会、本当に辛かった…
拳を握りしめる萬平さん、金網越しに手を合わせて涙を流す二人、福ちゃんにこんなことを言わせてしまったこの状況への憤りと己の不甲斐なさに耐える萬平さん…
安藤さんと長谷川さんの演技が、二人の心情を痛いほど表していて、更に辛くなりました。

○弁護士、東太一

福ちゃんと萬平さんを助けてくれる、皆が待っていたであろう(笑)、菅田くん演じる東太一弁護士!
彼を紹介してくれるのが、美代ちゃんというのが良いですね。
美代ちゃんありがとう〜〜!!
あまりの若さに若干不安を感じたであろう福ちゃんと真一さんですが(後に面会した萬平さんも)、東大法学部主席卒という優秀な東先生!
人見知りなのが更に不安感がありますが、大事なことはしっかりはっきり目を見て伝えてくれるので、将来有望でしょうね。
ところで福ちゃん、「東大一にチョンつけただけ〜」とか言ってる場合じゃないよ大阪のオバチャン感あって面白かったけど。
あと鈴さんが弁護士ではなく占い師頼りなのも笑いました。
『道頓堀の母』って!(笑)
ただ克子姉ちゃん達に止められるシーン、あそこだけ急に会話が軽くなった気がして、ちょっと驚きました…

○福ちゃんと萬平さんと東先生、3人での面会シーン

何故自分は捕まったのか、その理由を聞いて、罰金七万円・重労働四年の刑という重さに嘆く萬平さんを見るのが辛かった…

萬平「じゃあ…じゃあ僕はずっと…ここに四年間も…四年間!!

長いですよね…
子供も生まれるなら尚更…
けれど「諦めないでください!」と強く説得してくれた東先生。
一度だけ「萬平さんが…」と名前で呼んだところが良いですね。
「ダネイホンは既に日本中の人に恩恵を与えています」のセリフの言い方といい、お金にならないのに仕事を引き受けると言った時といい、東先生のこの仕事に対する強い想いが分かります。

萬平「福子、身体は大丈夫か?」
福子「大丈夫です」
萬平「無理はするなよ」

罰金七万円を東京支社とダネイホンの販売権を売ることで支払うと決めた後、福ちゃんの身体を心配する萬平さんの顔の優しいこと…!
それを聞いた福ちゃんが、また泣きそうになりながら笑って返事をするところに胸を打たれました。

○大阪で留守を守る塩軍団

森本「もしかしたら、うちは倒産するかもしれんな」
「罰金七万円。うちの会社にそんな金があるとは思えん」
「そいつらがワシらを助けてくれるんか?世の中そんなに甘くないんや」
岡「社長が刑務所入っとるんやぞ!若い奴ら夜学に通わせてやっただけで!社長は何も悪いことしてへんのに!奥様かて、腹に赤ん坊おんのに、一生懸命会社のために頑張ってくれとるんやろうが!ワシらが卑屈になってどないすんねん!!今が一番頑張らなあかんときやろ!!
森本「……すまんかった。ワシの悪い癖じゃ。今まで生きてきてろくなことなかったけぇ」

あの森本さんが、謝った…!!
おそらく戦争に行ったことで、常々悪い未来の可能性を考えるようになって、水を差すとも言えるようなことを以前から何度も言ってきた森本さん…
岡さんの、理不尽な状況への怒りと今が一番の頑張り時という言葉で、森本さんの険しい顔が一瞬泣き顔に変わったように見えました。
この二人、かつてはおかずの取り合いでケンカをしたこともあるんですよね。
何だかんだで二年間一緒に過ごしてきた社員達。
嫌になることもあったでしょうに、それこそ進駐軍に捕まったことすら、笑って思い返すほどに良い絆が出来ていたんですね。
戦争によってそれぞれ心に傷を負った皆が、こうして笑い合えるようになったことが本当に嬉しいです。

○東京支社、売却

支社と販売権は無事に売れ、罰金の支払いは完了!
東先生、頑張ってくれたんでしょうね…ありがとうございます。
東京から撤退して販売もできないというのは寂しいですが、『萬平印のダネイホン』はそのまま残るとか。
奨学金のことや見せしめにされたということは、一般市民に伝わっているんですね。
ダネイホンの購入をやめる人・病院がほとんどなさそうなあたり、萬平さんのやってきたことはしっかりと評価されていそうです。
正直、落書きのことやダメイホン(それ三週間前くらいに視聴者が言ってたやつや…笑)について今言わなくとも、とヒヤヒヤしていました…
萬平さんがすぐ止めたのも当然ですね。
福ちゃんは福ちゃんなりに、気を落とさないようギリギリ保っていたのかもですけど。

真一「つらい時はつらいと言ってくれ。僕にできることは何でもするから」

できるだけ明るく振る舞う福ちゃんに対して真一さんのこの言葉。
次の瞬間には福ちゃんの目から涙が…
そりゃあ、ずっと気を張っている状態で、こんなことを言われたら泣きますよね…
私ももらい泣きしました。
福ちゃんにとって真一さんは、本当に優しいお義兄さんなんだと思います。

○女性の容姿問題

東京組が大阪に帰ることになり、美代ちゃんともお別れ。
神部くんは一貫してタカちゃん一筋だったので安心しました。
逆に視聴者を怒らせたのは元タカちゃんラバーズ。
タカちゃんタカちゃん、と言っていたことが嘘のようなんですけど、これも若さ故と奪い取られた嫉妬故なのか…
そういえば、以前に岡さんと森本さんがタカちゃんについて「内面の可愛さが見えてきた」と言っていましたが、最初から若い塩メンは外側しか見ていない状態だったということですかね。

そして更に視聴者を怒らせているであろう、女性の容姿をあれこれ言うシーン。
先週末の食堂のシーンでもちょっと思ったのですが、今週は更に顕著になった気がします。
あの時代、男性がそういうことを言うのは普通だったのでしょうし、そういう人達と彼らを見て育った子達が現在の管理職あたりにいると考えると納得するものはあります。
だからといってあんなに頻繁に出すことでもない、という意見もあるかもしれませんが、それだけ当時の男性の価値観を表しているのだと、覚悟を持って作ったのだとしたら私は評価したいです。
ただ東京組の若い塩メンは横一列に並ばせてマジ説教し、まずいダメイホン(誤字ではないです)を口に突っ込んだ後、鍋に放り込みたいですね。

○追徴課税

罰金七万円の問題が片付いたかと思えば、今度は東京財務局から連絡…
法律に、しかも当時の法律なんて詳しくないので、何故こうなってしまったのか、と思うのですが…
「立花萬平は大器晩成。まだまだ山あり谷あり」という結果も出てしまったことですし(道頓堀の母正解! )今後も視聴者は試されそうですね。
覚悟しています…